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私立大学医学部の入試担当官と代官山MEDICAL学院長の石井先生の直接対談をレポートします。 石井先生(以下敬称略):2011年度入試結果はいかがでしたでしょうか?
西尾先生(以下敬称略):2010年度は補欠の繰上げ合格が100名以上いましたが、2011年度は正規合格の歩留まりがよかったため、例年より繰上げ合格者が少なかったです。一般入試の出願者は毎年増加傾向にあります。2010年、2011年の2年間で800名ほど出願者が増えました。正規合格者は同点がいたため82名。補欠繰上げは補欠番号83番〜158番で、80〜90人程度までまわりました。入学式の前日まで繰上げ合格の連絡をしていましたよ。連絡手段は電話を使っていますが、出なかった場合には郵送で連絡しています。補欠には一次補欠(上位補欠)と補欠の2種類あり、上位補欠の方には正規合格者の手続き締切の次の日から電話連絡をし始めました。
石井:2012年度の入試変更点はありますか?
西尾:昨年まで2次試験で行っていた小論文(90分、100点配点)を一次試験の受験科目に加えました。(60分、最大50点数加算)ただし、評価は二次試験の際に行います。
石井:2012年度の入試概要を教えてください。
西尾:一般推薦は、現役のみで募集定員15名の専願制。主要3科目それぞれの成績が3.8以上を条件としています。地域推薦は現役、一浪までで、保護者が一年以上兵庫県に住んでいる、または兵庫県の高校に通っている、通っていた生徒が対象です。昨年までは兵庫県の特定地域だけが対象でしたが、出願者が減少傾向なことを受け、地域を全域にしました。こちらも専願制です。成績の平均は4.0以上となります。推薦は希望者が減少傾向にありますが、地域推薦枠の条件を広げたことで受けやすくなっているのではないかと思います。2011年度の倍率は2倍程度でした。センター入試は700点満点で、ボーダーラインは86%。一般入試は記述式試験で、数学(C以外)、英語(リーディング、ライティング)は約60%がボーダーラインです。現浪比は、現役12%、一浪41.8%、二浪以上が45.6%でした。一般入試受験者は、兵庫県知事推薦という、9年間の勤続義務を条件に、学費全額免除と奨学金、さらに生活費として年間140万円の助成が受けられる枠に出願することもでき、こちらは国立思考の受験生からの人気が高いです。
石井:面接試験の概要を教えてください。
西尾:面接はグループディスカッションと個人面接を行います。私立医大出身者は臨床医になることが多いので、誰とでも話せることが望ましいです。
石井:寄付金制度について教えてください。
西尾:寄付金は入学後、任意としています。
石井:学校の特徴を教えてください。
西尾:女性が多いというのが特徴です。特に推薦からの入学者は女性が多いですね。関西としては温厚な校風だと思いますので、関東の受験生のみなさんにもぜひ怖がらずに受けてほしいと思います(笑)
石井:東京からの受験生は不利ですか?
西尾:東京会場の合格者が少ない理由としては、どうしても関西の予備校の方が兵庫医科の対策を盛んに行っていることと、受験日が関東の順天堂、杏林、昭和などと重なっていることが挙げられると思います。実際、東京会場は欠席者が多いです。ただ、2010年度入試では先ほどお話しした兵庫県知事推薦枠に横浜からの受験者が1人合格したこともあるため、関東だから不利ということはありません。
兵庫医科大学のココがスゴイ!
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