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TOEIC / TOEFL
■ TOEIC®テスト に挑戦しようとしている方々へ

4択だから「当てずっぽう」で解いても、正解率は4分の1?

たとえば、4つの選択肢のうちAだけとかBだけマークする、あるいは問題も読まずにいわゆる”勘”で解いても、一定数の正解を得るってことはあるでしょう。TOEICでも4択だからその正解の確率は4分の1で、200問中の50問くらいは正答となります。これをChance Score (偶発的に得点できるスコア) といいます。
しかし、TOEICスコアは正答1問につき5点といった単純な方法で出しているわけではなく、こういったChance Scoreにも対応した特別な換算法を使ってTOEICスコアを算出しています。
そのため、たとえ正答数が4分の1であってもそこから算出されるTOEICスコアは4分の1の250点どころか6分の1にも満たないしくみになっています。TOEICテストの作成には言語学の専門家に加え、心理学や統計学の専門家が加わりそれぞれの立場からテストを実施した際に起こるであろうと予測される問題の解決にあたっているため、それなりの低いスコアしか出てこないような設計になっているのです。



まだ、英語力のキソができていなくても大丈夫?

はじめてTOEICに取り組むとき、基礎力がない方にとっては、TOEICに多少、抵抗感を感じたり、時間が足りないといった感想をもたれます。しかし、まだ基礎力がないからといって、受験を控えるのは得策とはいえません。文法であれリーディングであれ英語のある分野の力を伸ばすのに、闇雲に長い期間にわたってやればよいというものではけっしてありませんが、英語力を伸ばすのには理解力を深めることは大切です。語彙力も広めるよりは深めてこそ、単語力・語彙力に磨きがかかるというものです。TOEICはあらゆる英語力の人を客観的に測定できるように作成されていて、入試英語のように大学や高校によってレベルが異なるものではないのです。現時点でのあなたの英語力を客観的に知るためのテストなので、早い時期の挑戦をオススメします。




「対策本」で練習は必要?

オールマークシート方式といえば、高校入試や大学入試、それにTOEICでも
(1) 推測による得られる効果(Guessing effect)
(2) 練習によって得られる効果(Practice effect) 
(3) 受験指導によって得られる効果(Coaching effect)

があります。
ただし、TOEICではこのうち (1)の「推測による得点」は期待できません。
(2)の「練習による得点効果」は、TOEIC独自の問題形式に慣れることによって、あなたのもつ実力がきちんと発揮できるわけです。
形式に不慣れなため十分に実力を発揮できない、といったことも予想されるので注意したいものです。
高校・予備校などで学び慣れ親しんできた英語のテストと比べて、問題量も多く、音のスピードも早いので、初めて受験した人はとまどってしまい、結果的に実力を発揮できないことも・・・・。
(3)の「受験指導による得点効果」は出題傾向を分析し、しっかりした対策をとり、さらには予想問題を的中させる、ということです。が、TOEICの場合、あらゆる範囲から出題されていて、大学入試と違って出題範囲がないので、受験対策は早ければ早いほうがいいわけです。英会話学校や市販の教材によってTOEICの類例を数多く練習したり、TOEICと同じようなスピードで英語を聞き、速いスピードで英語を読む練習を積んでいきたいものです。




TOEIC®テスト についての基礎知識

TOEIC(トーイック) = Test of English for International Communication とは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。合格・不合格ではなく、受験者の能力をリスニング5点〜495点、リーディング5点〜495点、合計10点〜990点のスコアで評価することです。
企業では自己啓発や英語研修の効果測定、新入社員の英語能力測定などといった目的のほか、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件としても利用されています。大学・短大では英語課程の単位認定や推薦入試などでも利用されています。

第122回公開テスト(2006年5月28日実施)よりTOEIC®テストがリニューアルされました。



新TOEIC®テスト 〈問題形式の変更点について〉

問題形式の変更点 問題形式は以下のように変更されます

従来のTOEICテスト
パート Name of each part パート名 問題数
リスニングセクション(45分間)
T photographs 写真描写問題 20
U Question-Response 応答問題 30
V Short Conversations 会話問題 30
W Short Talks 説明文問題 20
リーディングセクション(75分間)
X Incomplete Srntences 文法・語彙問題 40
Y Error Recognition 誤文訂正問題 20
Z Reading Comprehension 読解問題 40
新TOEICテスト
パート Name of each part パート名 問題数
リスニングセクション(45分間)
1 photographs 写真描写問題 10
2 Question-Response 応答問題 30
3 Short Conversations 会話問題 30
4 Short Talks 説明文問題 30
リーディングセクション(75分間)
5 Incomplete Srntences 短文穴埋問題 40
6 Error Recognition 長文穴埋問題 12
7 Reading Comprehension
・Single passage
・Double passage(新)
読解問題
1つの文章
2つの文章

28
20


(1)リスニング セクションの変更点

1. 新TOEICテスト から 「PART 1」 の写真描写問題が削減されました。
2. 「PART 3、PART 4」 の設問の音声化(テープによる読み上げ。設問は印刷もされている)。
3. 「PART 3、PART 4」 では各会話やTalkなどに対して設問を3問ずつ設定してある。
4. 米国・英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む)の発音を採用した。各発音の割合は25%ずつ出題される。


(2)リーディング セクションの変更点

1. 従来のTOEICテストの 「PART VI 」 が削除されました。
2. 新TOEICテストの 「PART 5」 は短文中の空所に単語を補充する形式。「PART 6」 は長文の空所に単語を補充する形式。
3. 新TOEICテストの 「PART 7」 では2つの文書を読んで設問に答える問題を追加。


(3)これまでと同じ点

1. 問題はリスニングセクション(45分間・100問)と、リーディングセクション(75分間・100問)からなり、2時間で200問に答えます。
  (途中、休憩はなし。)
2. リスニングセクションはテープに吹き込まれた会話やナレーションを聞いて設問に答えます。リーディングセクションは印刷された問題を読んで設問に答えます。
3. リスニング5点〜495点、リーディング5点〜495点、トータル10点〜990点のスコアで5点刻みで表示します。
4. テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
5. 解答形式はマークシート方式。



■ 新TOEIC®テストの内容と形式

Section I - Listening Comprehension (45分間・100問) 
 ・・・・・テープに吹き込まれた会話やナレーションを聞いて設問に解答


PratT 写真描写問題 20問
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は問題用紙には印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選んで解答用紙にマークする。

PratU 応答問題 30問
1つの質問とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。
印刷はされていない。質問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。

PratV 会話問題 30問
2人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された質問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

PratW 説明文問題 20問
アナウンスやナレーションのようなミニ・トークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された質問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各トークには質問が数問ずつある。

Section II - Reading (75分間・100問) 
 ・・・・・印刷された問題を読んで設問に解答


PratX 文法・語彙問題 40問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

PratY 誤文訂正問題 20問
下線を引いた4つの単語や語句のうち、訂正されるべきものを選んで解答用紙にマークする。

PratZ 読解問題 40問
いろいろな文書が印刷されている。質問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各文書には質問が数問ずつある。



■ 配点

テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5点〜495点、リーディング5点〜495点、トータル10点〜990点のスコアで5点刻みで表示されます。

このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、標準化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です

Section I (Listening) 最低5点〜最高495点
Section II (Reading) 最低5点〜最高495点
Total Score 最低10点〜最高990点

PROFICIENCY SCALE
 TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表


レベル TOEICスコア 評価(ガイドライン)
A 860以上 Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。
自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。
B 730以上 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上にも大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
C 470以上 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションも出来る。
通常会話であれば、要点を理解し、返答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。基本的な文法・構文は身についており、表現の不足はあっても、とにかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
D 220以上 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。身近な話題であれば返答も可能である。語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思をはかることができる。
E 220未満 コミュニケーションが出来るまでに至っていない。
単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。




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